私が投資信託を始めたのは、メディアでレオスキャピタルワークスの「ひふみ投信」が紹介されている記事を読んだのがきっかけでした。
投資信託の右も左も分からないまま、お金が増えるみたいだしとりあえずやってみよう!と始め、短い期間ですが「つみたてNISA」で4年間運用を行い、資産は128%になりました。
そしてちょうどその頃、他の銘柄にも投資してみたい!と思うようになったのです。
その「他の銘柄」というのが、米国株式の「S&P500」や全世界株式「オール・カントリー」と呼ばれるものでした。
ところが、私は「ひふみ投信」を取り扱うレオスキャピタルワークスでNISA口座を開設しており、レオスキャピタルワークスでは「S&P500」や「オール・カントリー」の取り扱いが無いため、購入することが出来ません。
そこで、つみたてNISAの金融機関をレオスキャピタルワークスから、「S&P500」や「オール・カントリー」の取り扱いがある他の金融機関へ変更することを決めたのでした。
この記事ではNISA口座を他の金融機関に変更する手順を紹介します。
同じ境遇の方に少しでも役立てば幸いです。
NISA口座を他の金融機関に変更する手順
1.「金融商品取引業者等変更届出書」の提出
レオスキャピタルワークスに対して「金融商品取引業者等変更届出書」を請求します。
実際にやってみて驚いたのは、その請求の方法。
WEBからこの書類がダウンロードが出来るのかと思いきや、電話で請求するというアナログな方法。
届いた「金融商品取引業者等変更届出書」に必要事項を記入して郵送で返送します。
2.「勘定廃止通知書」を変更先の金融機関に提出する
レオスキャピタルワークスに送金融商品取引業者等変更届出書」を送付すると、今度はレオスキャピタルワークスから「勘定廃止通知書」という書類が送られてきます。
この「勘定廃止通知書」は、変更先の金融機関でのNISA口座開設の際に提出する書類となります。
なお、この一連の手続きは、新しい金融機関でNISA口座を開設しようとする年の前年の10月1日からその年の9月30日までの間に行う必要があります。
例として、2023年から新しい金融機関でNISA口座を作りたい場合には、2022年10月1日から2023年の9月30日の間に、この一連の手続きを済ませないといけません。(期間は金融機関によって異なるようなので、現在のNISA口座の金融機関および、変更先の金融機関に確認してください。)
この2ステップがNISA口座の金融機関を変更する方法となります。
なお、NISA口座については以下の点に注意してください。
NISA口座の金融機関を変更する際の注意点
その年に1度でも現在のNISA口座で買い付けを行った場合には、その年にはNISA口座を他の金融機関に変更することが出来なくなります。
2023年からNISA口座を他の金融機関に変更したい場合には、2023年1月以降は現在の金融機関での買い付けが行われないよう、引き落としをストップさせないといけません。
なお、レオスキャピタルワークスに金融商品取引業者変更届を提出した場合には、翌年以降は引き落しされないようにレオスキャピタルワークス側で対応してくれます。ただし、金融商品取引業者変更届は12月1日を期日として、その日までに返送する必要があるようです。
金融機関変更後、以前のNISA口座に預けているお金はどうなる?
シンプルですが、自身が一番気になったのがこの件でした。
結論 、NISA口座の金融機関を変更しても以前のNISA口座はそのまま残り、運用が続けられます。
あくまで、金融機関変更後は新しく買い付けが出来なくなるだけで、NISA口座で最後に買い付けを行ったタイミングから20年間は非課税の口座として持ち続けることが可能です。
そのため、特に理由がないのであれば慌ててお金を引き出さなくても良いのです。
そして新しい金融機関のNISA口座では新規の買い付けが可能になるため、自分が買いたかった銘柄をどんどん買っていきましょう。
NISA口座を二つ持っている状態に違和感を感じるかもしれませんが、そのようなルールとなっているため、複数のNISA口座を持ち、運用するということが可能なのです。
まとめ
変更元の金融機関に「金融商品取引業者等変更届出書」を提出。
変更先の金融機関に「勘定廃止通知書」を提出。
以上の2ステップでNISA口座の金融機関の変更手続きは完了です。
旧のNISA口座のお金はそのまま置いて運用を続ける。(新しく買い付けていくことは出来ない)
新しいNISA口座で新しい銘柄の買い付けをスタート。
以上となります。
決して難しい手続きではないので、是非試してみてください。