何故インデックスファンドは指数との連動率が100%にならないのか。

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指数と連動することを「目指す」インデックスファンド。
当初、なぜ「目指す」と表現されているのかがよく分かりませんでした。
というのも、その指数にしている対象(日経平均株価やTOPIXなど)の構成銘柄は分かっているわけで、それと同じ銘柄を組み入れておけば連動率は100%になると思っていたからです。

そもそも、インデックス投資とは何か、から解説していきます。

インデックス投資とは?

インデックス投資とは、市場の指数を構成する株式などの銘柄群を購入し、保有する投資の一種です。インデックスは、株式やその他の有価証券のグループのパフォーマンスを統計的に測定したもので、市場や市場の特定のセグメントのパフォーマンスのベンチマークとして使用されます。

インデックス投資の目的は、投資家がポートフォリオを積極的に管理する必要なく、市場全体と同様のリターンを提供することです。

では、当記事のタイトルにもある「何故インデックスファンドは指数との連動率が100%にならないのか。」について解説します。

インデックスファンドが指数との連動率が100%にならない理由

インデックスファンドは、いくつかの理由により、追跡するインデックスとの連動性が100%ではありません。

まず、ファンドがインデックスに含まれるすべての証券をインデックスと同じ比率で保有しているとは限らない点が挙げられます。
例えば、インデックスが500銘柄で構成され、ファンドがそのうちの400銘柄のみを保有している場合、ファンドのインデックスへの連動性は80%となります。

また、ファンドには手数料や経費がかかり、その分リターンが減少し、インデックスとの連動性が低下する場合があります。(この乖離の事をトラッキングエラーと呼びます。)
一般的に、インデックス・ファンドの目標は、追随するインデックスのパフォーマンスに忠実に追随することですが、常に完璧に追随できるわけではありません。

またこれらの誤差は、ファンドとインデックスの加重方法の違い、ファンドとインデックスのリバランス方法の違い、ファンドの証券の売買に伴う取引コストなど、様々な要因によって引き起こされる可能性があります。

簡単に言うと、単純に指数と同じ銘柄を組み入れていても、様々な経費などが掛かるため、実際のところはピッタリと指数と連動させるということが出来ない、ということですね。

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