企業型確定拠出年金には、さまざまなメリットとデメリットがあります。
企業型確定拠出年金のメリット5つ
まずはメリットからご紹介します。
- 企業が掛け金を拠出してくれ、また運用益も非課税となるため、従業員にとって貴重な退職所得源となり得る。
- 従業員が自分で投資先を選ぶことができるため、退職後の貯蓄をより自由に管理することができる。
- 掛け金に自身でも上乗せ(マッチング拠出)をすることで、その金額分は非課税となり節税につながる。
- 退職金制度の残高は、転職先の企業や個人の退職金口座(IRA)に引き継ぐことができるため、転職しても退職金の積立を継続することができる。
- 確定拠出年金は、専門家による投資管理を受けることができるため、従業員が十分な情報を得た上で投資に関する意思決定を行うことができる。
この専門家というのは運営管理機関とも呼ばれ、確定拠出年金の運営・管理を行う金融機関です。運営管理機関については、厚生労働省のホームページで一覧が公開されているので、興味のある方は見てみてください。
厚生労働省 運営管理機関登録業者一覧
https://www.mhlw.go.jp/content/000789869.pdf
企業型確定拠出年金のデメリットを5つご紹介
では、企業型確定拠出年金にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
メリットと同じく5つ紹介します。
- 従業員が退職後に手にする金額は、制度への拠出額とその拠出額から得られる投資収益に依存するため、特定のレベルの退職所得を提供することを保証するものではない。
- 従業員が制度の権利を完全に得る前に退職した場合(つまり、必要な期間、制度に加入していなかった場合)、従業員は既得の給付の一部または全部を失う可能性がある。
- 会社側が運営管理機関を選ぶので、その機関が提供している運用商品の中からしか購入することができない。
- この制度は、他の退職年金制度に比べて手数料や経費が高い場合があり、従業員の退職貯蓄を食い潰す可能性がある。
- 運用成績が悪いと、退職金が減少し、退職後の生活に支障をきたす可能性がある。
以上、企業型確定拠出年金におけるメリット・デメリットでした。
代表的な5つを挙げましたが、これ以外に様々な内容が存在します。
自身のライフスタイルに合わせ、マッチング拠出をいくら行うのか、またその投資先の選定など検討していきましょう。
また筆者の加入している企業型確定拠出年金の現状の運用成績なども公開したいと思います。